週刊住宅産業エクスプレス―vol.1261

【1今週の視点】

4月景気動向指数/一致指数(足元)2カ月連続悪化、先行指数3カ月連続悪化

●景気動向
内閣府が公表した4月の景気動向指数(2020年=100)によると、足元の景気を示す一致指数が115.5となり、前月比0.3ポイント低下し2カ連続で悪化した。一方、数カ月先の景気を示す先行指数は103.4となり、前月比4.2ポイント低下し3カ月連続で悪化した。先行指数の低下幅は新型コロナの感染が拡大した20年4月以来(7.8ポイント低下)の大きさとなる。トランプ政権の関税措置を受けた消費者心理の弱さなどが影響した。一致指数から機械的に決める基調判断は「下げ止まりを示している」に据え置いたが先行きの不透明感が強まっている様子が窺える。
大手中堅住宅メーカーの5月受注棟数伸び率は、判明5社の中間速報で全社マイナス、2社が▲2ケタとなった。先行指標の集客も▲15%と低水準が続いている。市場環境は厳しいが積極的な仕掛けを継続したい。

■景気動向指数の推移

 

【25月受注速報】

2025年5月受注・集客動向(中間速報)
~判明5社ともマイナス受注、うち▲2ケタ2社

 

【3受注情報】

2025年4-6月・7-9月受注予想(GWアンケート調査より)~平均像は4-6月前年並み、7-9月▲1~2%/棟数では4-6月▲5%、7-9月▲6~7%

  

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