【1.今週の視点】
日銀10月「地域経済報告」/全国9地域のうち北海道、東北など6地域で上方修正
●地域経済
日銀が19日発表した10月の「地域経済報告」(さくらレポート)によると、全国9地域のうち北海道、東北、北陸、関東甲信越、中国、四国の6地域において景気の総括判断を上方修正した。
残り3地域は前回7月の判断を据え置いた。6地域が上方修正されるのは22年7月調査の7地域以来のこと。
新型コロナ禍からの経済活動の回復やインバウンド需要の回復の継続などにより、北海道、東北、北陸、関東甲信越、四国の5地域において個人消費の判断が引き上げられた。
住宅市場は、大手・中堅住宅メーカー15社の9月受注棟数伸率が▲5.9%、先行指標の集客が▲5%となった。新型コロナと消費増税の影響を除く18年9月比では受注が77%水準(▲23%)、集客が46%水準(▲54%)に悪化している。
地域経済の緩やかな回復はプラス材料だが、住宅市場では「予算が追い付かない」という住宅計画者も増加している。
積極的な仕掛け、丁寧なフォロー、期待を裏切らない初回接客・提案など徹底し、住宅計画者の背中を後押しし、一件でも多くの契約に結び付けたい。
■各地域の景気の総括判断と前回との比較
資料)日銀「地域経済報告-さくらレポート-」(2023年10月)
【2.受注情報①】2023年度第2Q(7-9月)受注動向
~好調度・堅調度ランキング①一条工務店、②積水ハウス、③三井ホーム
【3.受注情報②】大和ハウス
~2023年9月受注▲19%、集客▲20%
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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