【1.今週の視点】
8月街角景気/現状判断・先行き判断とも4カ月連続改善
●景気動向
内閣府が8日に発表した8月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、足元の景気判断を示す現状判断DIが46.7となり、前月比で1.5ポイント上昇、4カ月連続で改善した。内閣府では景気ウォッチャーの見方を「持ち直しの動きがみられる」とし据え置いた。一方、2~3カ月先の見通しを示す先行き判断DIは47.5となり、前月比で0.2ポイント上昇、同じく4カ月連続で改善した。内閣府では、先行きについて「価格上昇や米国の通商政策の影響を懸念しつつも、持ち直しの動きが続くとみられる」とし、同じく据え置いた。
住宅市場は、大手・中堅住宅メーカー12社の中間速報で、全体受注棟数伸び率が前年同月比▲4.3%、先行指標の集客が同▲10%となった。受注は急ぐ理由のない建替え中心に重い動きが続いており、集客は酷暑や台風などの影響もあり休日1日当たりでは▲18~19%となる。リアル客を呼び込むための戦略を強化したい。
■街角景気(現状判断・先行き判断)の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.8月受注速報】
大手・中堅12社計▲4.3%、5カ月連続減
~【受注】戸建苦戦続く、分譲弱含み、アパートマイナス過半数、【集客】▲10%、休日当り▲18%
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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