
家を買うなら早いほうが…
中東情勢が全く見通せない中、風向きが変化している。資材物流の目詰まりを始め、あらゆる資材価格は上昇、ナフサショックと呼ばれる混乱が続く。資材が入らない、家が建たない、価格は上がるという認識が一般的に広まり始めており、加えて金利の上昇が顕著になってきている。「住宅価格はこれからまだまだ上がって、工期も長くかかりそう」、「日銀は6月利上げを決定し、長期金利も上昇、住宅ローン金利はどこまで上がるんだろう」、「家を買うなら早い方が良いのではないか」…。結果として、今起こっていると見られるのが駆け込みだ。
住宅各社は受注好調
大手ハウスメーカーの受注動向を見ると、住林、大和、旭化成の4月受注は前年比2~3割増、5月も比較的堅調であった。ビルダーでは過去最高の受注を叩き出しているところが散見される。建売住宅の完成物件は、コロナ禍の時と同様に好調に売れており、ポラスグループの分譲住宅は4~5月の受注は過去最高を更新した。他にも有力ビルダーの受注は好調と見られ、広域展開するヤマト住建は直近3ヶ月の受注が過去最高。特に3~4月は単月200棟を超えたという。ランニングコストが低減される太陽光や蓄電池の大々的なキャンペーンを打つ等、少しでも購入ハードルを下げる販促や商品ラインナップ強化も行い、受注を獲得した。2026年に1,000棟受注という目標を掲げている鹿児島の国分ハウジングは、スケールメリットによりコスト上昇を吸収して価格競争力を高め、5月単月の契約が過去最高で120棟を超えた。4~5月の契約棟数は200棟を超えたという。
■ナフサショック駆け込みで受注が過去最高?

リフォームでも駆け込み発生?
リフォームでも受注は堅調だ。月次発表している積水ハウスはこのところずっと受注は良いが、4月10%増、5月15%増で推移。住友林業ホームテックは4月12%増、5月13%増と大きくプラス。ミサワホームも一定の駆け込み効果があったと見られる3月は前年比7%増、過去最高の受注額となり、4~5月も堅調だった。三井ホーム、旭化成リフォームも、駆け込みや受注平準化施策等で4~ 5月までの2ヶ月間、大幅なプラスで進捗する。
好調はいつまで続くか。企業努力による受注増もあるだろうが、駆け込みにつきものなのが、反動減である。今回は増税のような期限がなく、値上げのタイミングを間違えば受注が失速しかねない。消費マインドを極力後退させないよう、段階的に値上げを実施しつつ、受注が急反落しないよう、販促をうまくコントロールし、選ばれ続けるところが勝ち残る。
■各社受注堅調、過去最高相次ぐ

