【1.今週の視点】
5月全国百貨店売上高▲7.0%、4カ月連続減/インバウンド(免税売上)▲40.8%
●個人消費
日本百貨店協会が24日発表した5月の全国百貨店売上高は、前年同月比▲7.0%、4カ月連続減となった。同協会は「前年5月は免税売上が過去最高(718億円)となりその反動の他、継続する円高傾向による免税売上減が影響した」としている。5月のインバウンド(免税売上)は前年同月比▲40.8%の大幅減、3カ月連続で前年を下回った。その他、東京・大阪など「全国10都市」は同▲8.4%、4カ月連続減、高額商材の「美術・宝飾・貴金属」は同▲5.2%、4カ月連続減などとなる。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー15社の5月受注棟数伸率が前年同月比▲2.8%、先行指標の集客が同▲15%となった。受注は引き続き主力の戸建請負で苦戦が目立ち、比較的堅調だったて戸建分譲や好調だったアパートも弱含みといえる。住宅価格の高騰(高止まり)、物価高、実質賃金低下などによる住宅計画者の一段のマインド低下が懸念される。
■全国百貨店売上高の伸び率推移
資料)日本百貨店協会「全国百貨店売上高概況」
【2.業界動向】
2024年度【環境設備機器】の採用状況
~平均採用率/太陽光87.5%↑、燃料電池9.3%↓、蓄電池50.8%↑、HEMS87.7%↑
【3.受注情報】
5月受注・集客状況/大和H
~【戸建】キャンペーン奏功、【分譲】地方厳しい、【集合】ZEH-M70%
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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