【1.今週の視点】
企業景況感【大企業製造業】4四半期ぶりプラス
●景気動向
内閣府と財務省が13日発表した7-9月期の「法人企業景気予測調査」によると、大企業全産業の景況判断指数がプラス5.8となり2四半期連続のプラスとなった。
景況判断指数は自社の景況が前の四半期より「上昇」と答えた企業の割合から「下降」の割合を引いた数値で、今回の調査は8月15日が回答の基準日となる。
大企業製造業は自動車の増産などによりプラス5.4、4四半期ぶりプラス、大企業非製造業は新型コロナウイルス禍からの正常化でプラス6.0、4四半期連続でプラスとなった。
先行きの見通しについては、10-12月は上方修正、令和6年1-3月は下方修正(弱含み)となっている。
住宅市場は、大手・中堅住宅メーカー14社の8月全体受注棟数が前年同月比▲4.6%、集客が▲15%となった。
戸建請負中心に厳しい状況が続いているが、企業景況感の上向きが所得に反映され、消費者心理が上向き、住宅計画者の動きが活発になることを期待したい。
●2023年8月受注棟数伸率
★全体14社計…▲4.6%、前月比3.4p上昇、5カ月連続減
★大手10社計…▲6.3%、前月比1.0p上昇、5カ月連続減
★中堅 4社計…7.0%増、前月比17.8p上昇、2カ月ぶり増
■企業の景況判断
■寄与の大きい業種(大企業)
資料)内閣府・財務省「法人企業景気予測調査」
【2.8月受注速報主要14社計▲4.6%、5カ月連続減
~【受注】戸建請負中心に厳しい状況続く、【集客】18年比47%水準に悪化
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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