【1.今週の視点】
6月消費者物価指数3.3%上昇、前月比0.4ポイント低下も7カ月連続3%台
●消費者物価
総務省が18日発表した6月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は、前年比で3.3%の上昇となった。伸び率は前月の3.7%から0.4ポイント縮小したが、7カ月連続の3%台となる。ガソリンの定額補助金導入や原油など燃料価格が下落した影響により、電気代やガソリンなどの「エネルギー」は前年比2.9%の上昇となり、前月8.1%から5.2ポイント低下した。但し、生鮮食品とエネルギーを除くコアコアCPIは3.4%上昇し、今年1月以降6カ月連続で伸びが拡大している。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー15社の最終集計で、全体受注棟数伸び率が前年同月比▲3.5%となり、先週号で紹介した中間12社集計の▲3.3%から0.2ポイントの下方修正となった。主力の戸建請負は急ぐ理由のない建替え層中心に重い動きが続いている。トランプ関税による物価への影響も懸念されるが、お盆集客に向けて戦略的な仕掛けを継続していきたい。
■全国消費者物価指数の伸び率推移

資料)総務省「消費者物価指数」
【2.営業マン情報】
2024年度“戸建て契約情報源”の構成比
~展示場28.5%↓、紹介41.5%↓、イベント・その他29.9%↑
【3.受注情報】
2025年6月受注最終集計
~【受注】15社▲3.5%、大手10社▲3.9%、中堅5社▲2.1%
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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