週刊住宅産業エクスプレス―vol.1247

【1今週の視点】

2月月例経済報告/景気基調判断「一部に足踏みも、緩やかに回復」据え置き

●景気動向
内閣府が19日に公表した2月の月例経済報告によると、国内景気の基調判断を「一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している」とし、昨年8月に引き上げて以降、6カ月連続で据え置いた。個別項目では、「輸出」の判断を「このところ持ち直しの動きがみられる」とし18カ月ぶりに上方修正する一方、「輸入」の判断を「概ね横ばいとなっている」とし11カ月ぶりに下方修正した。その他項目の判断は据え置いた。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー15社の1月受注が全体棟数で前年同月比2.8%増、先行指標の集客が▲15%となった。受注は主力の戸建請負において棟数ベースで苦戦するところが目立ち、集客は新型コロナと消費増税の影響を除く18年比で35%の水準まで低下した。特に、建替え3,000万円台のボリュームゾーンで重い動きが目立つ。各種支援策など使える武器を総動員し、住宅計画者の背中を後押ししたい。

■内閣府「月例経済報告」(令和7年2月)

 

【2決算情報】

大手メーカー5社の2024年度第3四半期決算
~増収4社過去最高、全社増益過去最高/海外事業が牽引

 

【3受注情報】

2025年1月受注最終集計
~大手・中堅15社2.8%増、大手10社▲0.8%に下方修正

  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1260 (6/3/2025) - 【1.今週の視点】 4月新設住宅着工戸数▲26.6%、3カ月ぶり減/持家▲23.7%、貸家▲27.9% ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると4月の新設住宅着工戸数は56,188戸、前年同月比▲26.6%(前年4月13…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1259 (5/26/2025) - 【1.今週の視点】 5月月例/「緩やかに回復しているが、米国の通商政策等による不透明感」 ●景気動向 内閣府が22日に公表した5月の月例経済報告によると、国内景気の基調判断を「緩やかに回復しているが、米国の通商政策等によ…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1258 (5/19/2025) - 【1.今週の視点】 4月街角景気/現状判断4カ月連続悪化、先行き判断5カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が12日に発表した4月「景気ウオッチャー調査」(街角景気)によると、街角の足元の景気実感を示す現状判断指数が42.6と…続きを読む
by .