【1.今週の視点】
8月街角景気/現状判断・先行き判断とも3カ月連続改善
●景気動向
内閣府が9日発表した8月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが前月比1.5ポイント上昇の49.0となり3カ月連続で改善した。内閣府では景気判断を「緩やかな回復基調が続いている」とし、前月までの「このところ弱さがみられる」の文言を削除し15カ月ぶりに上方修正した。
一方、2-3カ月先の景気の先行きに対する先行き判断DIは前月比2.0ポイント上昇の50.3となり3カ月連続で改善した。内閣府では先行きについて「価格上昇の影響等を懸念しつつも、緩やかな回復が続くとみている」とし前月の判断を据え置いた。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカーの8月受注棟数が判明13社の全体伸び率で前年同月比9.2%増、先行指標の集客が▲7%となった。受注は前年迄のハードルが低いが4カ月連続プラスとなり、主力の戸建請負は若干持ち直し傾向にある。先行きは不透明だが、足元景況感の上向きが後押しになることを期待したい。
■街角景気の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.8月受注速報 主要13社計9.2%増、4カ月連続増】
~【受注】戸建請負/若干持ち直す、アパート/やや鈍化・弱含み【集客】▲7%、再来場は増加
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1262 (6/16/2025) - 【1.今週の視点】 6月月例/基調判断「緩やかに回復も米国通商政策など不透明感」据え置き ●景気動向 内閣府が11日に公表した6月「月例経済報告」によると、国内景気の基調判断を「緩やかに回復しているが、米国の通商政策等に…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1261 (6/9/2025) - 【1.今週の視点】 4月景気動向指数/一致指数(足元)2カ月連続悪化、先行指数3カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が公表した4月の景気動向指数(2020年=100)によると、足元の景気を示す一致指数が115.5となり、前月…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1260 (6/3/2025) - 【1.今週の視点】 4月新設住宅着工戸数▲26.6%、3カ月ぶり減/持家▲23.7%、貸家▲27.9% ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると4月の新設住宅着工戸数は56,188戸、前年同月比▲26.6%(前年4月13…続きを読む