週刊住宅産業エクスプレス―vol.1138

【1今週の視点】

10月街角景気/現状判断3カ月連続改善、先行き判断2カ月連続悪化

●景気動向
内閣府が9日発表した10月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが49.9となり前月比1.5ポイント上昇し、3カ月連続で改善した。内閣府では基調判断を「持ち直しの動きが見られる」とし、前月の判断を据え置いた。

一方、先行き判断DIは46.4となり前月比2.8ポイント低下し、2カ月連続の悪化となった。
内閣府では先行きについて「持ち直しへの期待がある一方、価格上昇の影響等に対する懸念がみられる」とした。

住宅市場は、大手中堅14社の10月受注棟数伸率が前年同月比1.0%増、14カ月ぶり増。
先行指標の集客が▲5%、5カ月連続減となった。受注はプラスだが前年のハードルが低く回復感はない。

集客は悪化傾向が続いており、厳しい気通しは変わらない。「こどもエコすまい支援事業」など使える武器を最大限活用し、住宅計画者の背中を後押ししたい。

●2022年10月受注棟数伸率
★全体14社計…1.0%増、前月比14.3p上昇、14カ月ぶり増
★大手 9社計…▲2.6%、前月比8.5p上昇、6カ月連続減
★中堅 5社計…19.5%増、前月比45.6p上昇、7カ月ぶり増

■街角景気(現状判断・先行き判断)の推移
街角景気(現状判断・先行き判断)の推移資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」

 

【2.10月受注速報】主要14社計1.0%増、14カ月ぶり増

~【受注】プラス回復も前年駆け込み反動でハードル低い、【集客】▲5%、18年59%水準
 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1208 (5/2/2024) - 【1.今週の視点】 4月月例経済報告/基調判断「景気はこのところ足踏みも緩やかに回復」据え置き ●景気動向 内閣府が23日に発表した4月の月例経済報告によると、景気の総括判断を「このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1207 (4/23/2024) - 【1.今週の視点】 日銀「生活意識アンケート」/低水準ながら景況感は持ち直しの兆し ●景気動向 日銀が12日に発表した2024年3月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、「1年前と比べた現在の景況感」について「良…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1206 (4/17/2024) - 【1.今週の視点】 3月街角景気/現状判断2カ月ぶり悪化、先行き判断5カ月ぶり悪化 ●景気動向 内閣府が8日発表した3月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが前月比1.5ポイント低下の49.8と…続きを読む

 

by .