【1.今週の視点】
9月街角景気/現状判断2カ月連続改善、先行き判断2カ月ぶり悪化
●景気動向
内閣府が11日発表した9月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが48.4となり前月比2.9ポイント上昇し、2カ月連続で改善した。
新型コロナの落ち着きを背景に、人流や売上げが回復し景況感が上向いた。
内閣府では基調判断を「持ち直しの動きが見られる」に上方修正した。
一方、先行き判断DIは49.2となり前月比0.2ポイント低下し、2カ月ぶりに悪化した。内閣府では先行きについて「価格上昇の影響等を懸念しつつも、持ち直しへの期待がみられる」とし前月の判断を据え置いた。
住宅市場は、大手中堅15社の8月受注棟数が前年同月比▲13.3%、13カ月連続減。
先行指標の集客が▲10%、4カ月連続減となった。
新型コロナと消費増税の影響を除く18年9月比では受注が82%水準(▲18%)、集客が49%水準(▲51%)となり厳しい状況が続いている。
当面、厳しい市場環境が続きそうだが、中身の濃い住宅計画者も確実に動いている。住宅計画者の期待を裏切らない接客・商談で背中を後押しし、一件でも多くの契約に結び付けたい。
●2022年9月受注棟数伸率
★全体15社計…▲13.3%、前月比0.5p上昇、13カ月連続減
★大手10社計…▲11.1%、前月比2.4p上昇、5カ月連続減
★中堅 5社計…▲26.1%、前月比10.5p低下、6カ月連続減
■街角景気(現状判断・先行き判断)の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.9月受注速報】主要15社計▲13.3%、13カ月連続減
~【受注】戸建/値上げ前刈り取りで苦戦、集合/好調、【集客】▲10%、悪化傾向
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1265 (7/7/2025) - 【1.今週の視点】 5月新設住宅着工戸数▲34.4%、2カ月連続減/持家▲30.9%、貸家▲30.5% ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると5月の新設住宅着工戸数は43,237戸、前年同月比▲34.4%(前年5月▲5…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1264 (6/30/2025) - 【1.今週の視点】 5月全国百貨店売上高▲7.0%、4カ月連続減/インバウンド(免税売上)▲40.8% ●個人消費 日本百貨店協会が24日発表した5月の全国百貨店売上高は、前年同月比▲7.0%、4カ月連続減となった。同協…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1263 (6/24/2025) - 【1.今週の視点】 5月消費者物価指数3.7%上昇/3カ月連続上昇、6カ月連続3%以上 ●物価動向 総務省が20日に発表した5月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は111.4となり、前年同月比3.…続きを読む