週刊住宅産業エクスプレス―vol.1082

【1今週の視点】

9月月例経済報告/総括判断4カ月ぶり下方修正

●景気動向

内閣府が16日発表した9月の月例経済報告によると、国内景気の総括判断を「持直しの動きが続いているものの、このところそのテンポが弱まっている」とし、4カ月ぶりに下方修正した。
景気の先行きについては、持ち直しを期待する一方、「内外の感染症の動向、サプライチェーンを通じた影響による下振れリスクに十分注意する必要がある」とし、警戒感を強めた。

個別項目では、「個人消費」を4カ月ぶり、「生産」を17カ月ぶりに下方修正する一方、「住宅建設」を3カ月ぶりに上方修正した。

住宅市場は、大手・中堅15社の8月受注棟数伸率が最終集計で0.3%増となり、中間速報の0.7%増から0.4ポイントの下方修正となった。一方、先行指標の集客は中間速報と同水準の▲35%となった
。新型コロナの感染者は減少傾向にあるが、予断を許さない状況が続く。
WEBの有効活用でリアルな商談に結び付け、ローン減税駆け込みの反動と様子見を乗り越えたい。

■内閣府「月例経済報告」(令和3年9月)より
内閣府「月例経済報告」(令和3年9月)より

 

【2.防災情報】2020年度『制震システム』『免震システム』の採用状況

~【制震】旭化成、積水、ミサワは高採用率/【免震】全体10棟程度で変化なし
 

【3.2021年8月受注最終集計】15社計0.3%増、中間速報から0.4p下方修正

~大手10社▲0.3%、中間速報から0.3p下方修正
 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  
 

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1262 (6/16/2025) - 【1.今週の視点】 6月月例/基調判断「緩やかに回復も米国通商政策など不透明感」据え置き ●景気動向 内閣府が11日に公表した6月「月例経済報告」によると、国内景気の基調判断を「緩やかに回復しているが、米国の通商政策等に…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1261 (6/9/2025) - 【1.今週の視点】 4月景気動向指数/一致指数(足元)2カ月連続悪化、先行指数3カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が公表した4月の景気動向指数(2020年=100)によると、足元の景気を示す一致指数が115.5となり、前月…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1260 (6/3/2025) - 【1.今週の視点】 4月新設住宅着工戸数▲26.6%、3カ月ぶり減/持家▲23.7%、貸家▲27.9% ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると4月の新設住宅着工戸数は56,188戸、前年同月比▲26.6%(前年4月13…続きを読む

 

by .