ウッドショックと強制貯蓄のリフォーム消費


 

「エコ」と親和性高いリフォーム

リフォームという消費行動は、今、非常に盛り上がりやすい環境にあると言える。
一つは、あるものを活かす新築の代替消費という意味合いだ。
環境重視、SDGsの観点から、あるものを活かすリフォームは地球環境に貢献できる部分が大きい。

また住宅業界に広がるウッドショックは、新築住宅市場を直撃している。
価格の高騰もそうだし、木材自体が手に入りにくくなっている。

流れは新築からストックへと移ってきている中で、木材価格高騰というウッドショック問題は、ストックを活かすという消費行動に拍車を掛ける可能性がある。
た業者側としても、一定の木材は利用するにしても、構造材をそのまま活かせるリフォーム業界は、ESGの一環として訴求しやすいし、そもそも木材危機が新築ほど大きく響かない。
既存住宅の流通にも向かいやすいと見られる。
 
■ 2020年に急上昇、貯蓄額と貯蓄率の推移
2020年に急上昇、貯蓄額と貯蓄率の推移※内閣府、家計可処分所得・家計貯蓄速報

 

強制貯蓄のリベンジ消費にも期待

もう一つは、コロナ禍で起きた現象の一つと言われる強制貯蓄によるリベンジ消費の側面だ。
コロナ禍の外出自粛は、旅行や外食業界に大ダメージを与えたように、人々が本来ならば消費していたはずのお金の使い道を奪ってしまった。
株等の投資にも向かったであろうが、多くの可処分所得が強制的に貯蓄に回ったということである。

実際に内閣府の調査でも可処分所得に占める貯蓄率は2020年に11.3%と急上昇している。強制貯蓄と見られるこの額は20兆円にも及ぶということであり、コロナが収束すれば、その貯蓄は旅行や外食、その他我慢していた消費に戻るケースも多いと思われる。
我慢した分の「労い消費」とも言われているようだ。
 
■ コロナ禍の強制貯蓄が向かう先はリフォームか?
コロナ禍の強制貯蓄が向かう先はリフォームか?
 

リフォームには強い追い風

ただ今はまだ収束までには至らず、外出も依然抑制され、外へ向かう時期ではないだろう。
その点では暮らしを充実させるためにリフォームしようという消費行動には移りやすいと見られる。
新築住宅ほどハードルが高くはないが、リフォームは贅沢消費の一つである。

価格としても数十万円で済むリフォームから、200~300万円程度と、家族で豪華な海外旅行に行けるくらいの出費にはなるだろう。
特に暮らしを改善したいという生活レベルアップのリフォームは、お金に余裕がある時ほど動きやすい。

この1年で生まれたニューノーマル需要と、貯蓄の使い道というところで、今、リフォームには強い追い風が吹いている。 (関)

 

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