2020~2021年リフォーム業界 10大ニュース


 

2020年のリフォーム・ストック業界 10大ニュース

① 消費税+コロナ影響甚大で受注大幅減
② リフォームのコロナ影響第1波、中国部品生産住設危機
③ 自然災害、メンテナンス・対災害需要が増える
④ テレワーク、ニューノーマル仕様リフォーム受注増加
⑤ 中古マンション郊外ニーズも増加、5年連続の新築超え
⑥ 人の移動による需要、東京人口減少とUターンリノベ
⑦ 卒FITで蓄電池需要が急増、電力買取事業とRE100
⑧ スムストック初めて減少、買取再販は成長しハイム参入
⑨ インバウンド消滅で民泊リノベ大打撃
⑩ オフィス改修等、非住宅での需要の高まり

 

消費増税とコロナ影響でリフォーム業界は新築以上のダメージ

 
2020年は、ストック・リフォームが主役になるはずの令和の2年目だったが、想定に反して厳しい年となった。

記憶に残るニュースの第一は、消費増税とコロナ影響でリフォーム業界は新築以上のダメージを受けたことである。リフォームは50代以上の施主が多いというシニアビジネスであることから、コロナ禍では自粛が求められた。
定期訪問、営業を自粛し、施工自体も施主宅で行うことから、コロナとの相性は最悪であった。
 
第二に、2~3月の時点で業界へのコロナ第1波である設備危機があった。中国での部品生産が多かったトイレ、食洗機等の納品に影響が出た。
 
第三は自然災害対策リフォームである。20年は豪雨水害は多かったが、台風被害は大きなものはなかった。ただ暴風による家屋破損への対策リフォームやメンテナンスのニーズは常に求められる必須業務となっている。

 

ニューノーマル対応、住替え・移住ニーズ

第四はコロナ禍で注目されたニューノーマル仕様やテレワーク対応へのリフォームである。タッチレス水栓需要は高まり、換気システム、床暖房、テレワーク対応リフォーム等、関心は急上昇して問い合わせ自体はかなり増えたようである。
 
第五は、中古マンションのニーズが郊外でも活性化。首都圏の中古マンション成約件数は20年も新築を上回り、これで5年連続だが、コロナにより郊外移住やテレワーク用のニーズとして、熱海等の近場リゾート地のマンションの反響が増えた。

以下、コロナで起こった変化として人の移動、東京人口減少の動きである。テレワーク需要等に加えて、郊外の広い家に移り住む他、職場に通勤可能な地方へのUターン、移住等に伴うリフォームは一部需要として増えた。
 

再エネ活用は蓄電池・電力買取がカギ

また環境問題という観点からも、再生エネを活用する取り組みは欠かせない。卒FITスタートから2年目、蓄電池の普及と電力買取は、今後もストックビジネスの一つの肝である。
RE100を目指す積水ハウスは既に1万件の電力買取契約により、全国の展示場電力を賄うことが出来るようになっている。
 

スムストックの停滞と非住宅リノベの明暗

買取再販市場が伸びる一方で、スムストック件数が初めて減少し、優良ストック流通は伸び悩んだ。またコロナ影響でほぼ消滅したのがインバウンド需要である。東京五輪も控え、需要増加を見越して活発化してきていた民泊リノベは、一気に落ち込んだ
宿泊業自体が厳しく、外国人向けは全く事業が成り立たなくなってしまった。民泊へのリノベはしばらくは戻らないと見られる。
 
オフィスのリニューアルといったニーズは今後も増えそうだ。オフィス不要論も出る一方、オフィスに求められる役割も変化した。コロナ対策としてホテル改修等も増える可能性があり、非住宅にも注目は集まるだろう。
今年もコロナ影響は拭えないが、チャンスも転がっているため、事業拡大へ前向きな1年としたい。 (関)
 

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