週刊住宅産業エクスプレス―vol.1071

【1今週の視点】

6月月例経済報告/総括判断「持ち直しの動き、一部に弱さ」据え置き

●景気動向

内閣府が24日発表した6月の月例経済報告によると、国内景気の総括判断を「新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるなか、持ち直しの動きが続いているものの、一部に弱さが増している」とし、5月の表現を据え置いた。

個別項目では「住宅建設」を「底堅い動きとなっている」とし上方修正した。賃貸マンションの増加を反映した。

住宅市場は、大手中堅メーカー15社の5月受注棟数が前年同月比50.7%増、3カ月連続増となった。
新型コロナの影響により前年のハードルは低いが、消費増税と新型コロナの影響を除く18年比でも98%水準にあり健闘している。

先行指標の集客は前年のハードルが低く概ね150%増となり、コロナの影響を除く19年比では70%水準となる。
展示場集客は戻りが鈍いが、資料請求は高水準で推移している。
先行きは不透明だが、住宅計画者の期待を裏切らない接客・商談で、一件でも多くの契約に結び付けたい。

■内閣府「月例経済報告」(令和3年6月)
内閣府「月例経済報告」(令和3年6月)

 

【2.業界動向】2020年度【環境設備機器】の採用棟数ランキング

~採用棟数トップ/太陽光発電 蓄電池とも一条が1万棟超え
 

【3.トピック】パナソニックホームズが戸建・マンション買取再販本格化

~グループで“買取”“リフォーム”“再販売”をワンストップ対応
 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  
 

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1202 (3/18/2024) - 【1.今週の視点】 1-3月期「法人企業景気予測」/大企業全産業4四半期ぶりマイナス ●景気動向 内閣府と財務省が12日発表した令和6年1-3月期の法人企業景気予測調査によると、大企業全産業の景況判断指数(BSI/自社の…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1201 (3/12/2024) - 【1.今週の視点】 2月街角景気/現状判断2カ月ぶり改善、先行き判断4カ月連続改善 ●景気動向 内閣府が8日発表した2月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが51.3となり2カ月ぶりに改善した。…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1200 (3/4/2024) - 【1.今週の視点】 1月新設住宅着工戸数▲7.5%、8カ月連続減/持家▲11.0%、26カ月連続減 ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると1月の新設住宅着工戸数は58,849戸、前年同月比▲7.5%(前年1月6.6%増…続きを読む

 

by .