【1.今週の視点~7月百貨店売上高▲2.9%、4カ月連続減/長梅雨・休日減影響も消費低迷、富裕層は堅調】
●消費動向
日本百貨店協会が21日発表した7月の全国百貨店売上高は4,971億円、前年同月比▲2.9%、4カ月連続減となった。
東京、大阪など【10都市】の売上高は同▲1.9%、2カ月連続減、高額商材である【美術・宝飾・貴金属】は同▲8.6%増、6カ月連続増となった。長梅雨で盛夏アイテムが不振だったことに加え、日曜日の前年比1日減も響いた。
一方、高額商材は堅調、インバウンド(3.4%増、6カ月連続増)は好調に推移している。高額商材は一部駆け込みもありそうだが、全体として個人消費は低水準で推移している。
住宅市場は直近の7月受注でも主力の戸建請負で苦戦が目立ち、アパートは厳しい状況が続いている。夏の集客も来場数は概ね▲5~10%となり重い動きが続いている。
残念ながらやや厳しい見通しとなるが、ランクアップイベントへの誘導、丁寧なフォロー等を徹底し、一件でも多くの受注に結び付けたい。
■百貨店売上高の伸率推移資料)日本百貨店協会
【2.集客情報】
速報『2019年・夏』集客結果
~【来場数】▲5~10%、一段と慎重派目立つ/【評価】何とも言えない
【3.受注情報】
7月受注最終集計
~15社計▲9.5%/大手10社▲7.7%、中堅5社▲19.6%
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス工業、セキスイハイム、ミサワホーム、住友林業、パナソニックホームズ、旭化成ホームズetc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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