【1.今週の視点】
5月街角景気/【現状】2カ月連続悪化、【先行き】3カ月ぶり改善
●景気動向
内閣府が8日発表した5月の景気ウオッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが38.1となり、前月比1.0ポイント低下、2カ月連続で悪化した。
緊急事態宣言などが影響し小売・飲食・サービスなど家計動向関連が低下した。
一方、2-3カ月先の景気に対する先行き判断DIは47.6となり、前月比5.9ポイント上昇、3カ月ぶりに改善した。
新型コロナのワクチン接種の進展に対する期待等が背景にある。
住宅市場は、大手・中堅15社の5月受注棟数伸率が前年同月比50.7%増、3カ月連続増となった。
前年のハードルは低いが、消費増税、コロナの影響を除く18年比で98%水準となる。
4月の107%水準から低下したが健闘している。
一方、先行指標の集客は概ね150%増。
新型コロナの影響除く19年比で70%水準となった。
4月までの集客回復傾向から鈍化だが中身の濃い住宅計画者が確実に動いている。
WEBの有効活用、期待を裏切らない接客・商談などで背中を後押ししたい。
■街角景気の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.5月受注速報】主要15社計50.7%増、3カ月連続増
~【受注】増税・コロナ影響除く18年比98%水準/【集客】コロナ影響除く19年比70%水準
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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