【1.今週の視点】
10月消費者物価指数3.0%上昇、3カ月ぶり3%台乗せ
●消費者物価
総務省が21日に発表した10月の全国消費者物価指数によると、変動が大きい生鮮食品を除く総合が前年同月比3.0%上昇した。伸び率は9月の2.9%から0.1ポイント上昇し、3カ月ぶりに3%台に乗せた。2021年9月から50カ月連続の物価上昇となる。政府による電気・ガス料金への補助が前年より減ったため、電気代は3.5%、都市ガス代は1.3%(ガス代0.7%)の上昇となる。また、生鮮食品を除く食料は7.2%、コメ類は40.2%の上昇となり、前月よりも上昇率は縮小したが高水準が続いている。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー15社全体の10月受注棟数伸び率が前年同月比▲1.9%、先行指標の集客が▲12%となった。受注は主力の戸建請負で苦戦するところが目立ち、集客は消費増税・新型コロナの影響を除く2018年比で▲50~60%の低水準が続いている。21.3兆円規模の経済対策が発表されたが、住宅計画者の慎重な動きが続きそうだ。積極的な仕掛けを継続したい。
■消費者物価指数の伸び率推移

資料)総務省「全国消費者物価指数」
【2.業界動向】
2025年発表の住宅メーカー【新規事業・多角化】関連ニュース
~駅前大規模再開発、ホテル建設、スタートアップ企業への投資etc
【3.受注情報】
2025年10月受注・集客最終集計
~大手・中堅15社全体【受注】▲1.9%に下方修正、【集客】▲12%に上方修正
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1283 (11/17/2025) - 【1.今週の視点】 10月街角景気/現状判断・先行き判断とも6カ月連続改善 ●景気動向 内閣府が11日発表した10月「景気ウォッチャー調査」(街角景気)によると、足元の景気判断を示す現状判断DIが49.1となり、前月比で…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1282 (11/10/2025) - 【1.今週の視点】 10月地域経済/全11地域で総括判断「据え置き」 ●地域経済 財務省が6日に発表した10月の「経済情勢報告」によると、各地域の総括判断において全国11地域の判断を据え置いた。全国の総括判断は9四半期連…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1281 (11/4/2025) - 【1.今週の視点】 9月新設住宅着工戸数▲7.3%、6カ月連続減/持家▲5.6%、貸家▲8.2% ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると9月の新設住宅着工戸数は63,570戸、前年同月比▲7.3%(前年9月▲0.6%)…続きを読む

