週刊住宅産業エクスプレス―vol.1197

【1今週の視点】

1月街角景気/現状判断4カ月ぶり悪化、先行き判断3カ月連続改善

●景気動向
内閣府が8日発表した1月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが50.2となり4カ月ぶりに悪化した。
物価高による買い控えや能登半島地震等が影響した。
内閣府では景気判断を「緩やかな回復基調が続いているものの、一服感がみられる」とし、前月の判断を据え置いたが、「能登半島地震の影響もみられる」という文言を付け加えた。

一方、2-3カ月先の景気の先行きに対する判断DIは52.5となり3カ月連続で改善した。
内閣府では先行きについて「価格上昇の影響等を懸念しつつも、緩やかな回復が続くとみている」とし、前月の判断を据え置いた。

住宅市場は、大手中堅住宅メーカー13社の1月受注棟数が前年同月比▲4.4%、集客が同▲6%となった。
12月受注では主力の戸建請負に若干持ち直しの兆しも感じられたが、再び動きが鈍化している。
住宅価格の高騰、物価高、実質賃金低下に加え、能登半島地震によるマインド低下も影響したと考えられる。

●2024年1月受注棟数伸率
★全体13社計…▲4.4%、前月比6.3p低下、2カ月ぶり減
★大手 8社計…▲8.6%、前月比6.4p低下、10カ月連続減
★中堅 5社計…7.8%増、前月比13.1p低下、6カ月連続増

■街角景気の推移
街角景気の推移

 

【2.1月受注速報】主要13社計▲4.4%、2カ月ぶり減

~【受注】戸建請負が再び鈍化、アパート好調、【集客】▲6%、19年比▲58%に悪化

  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1278 (10/14/2025) - 【1.今週の視点】 9月街角景気/現状判断・先行き判断とも5カ月連続改善 ●景気動向 内閣府が8日に発表した9月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、足元の景気判断を示す現状判断DIが47.1となり、前月比で0.4…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1277 (10/6/2025) - 【1.今週の視点】 8月新設住宅着工戸数▲9.8%、5カ月連続減/持家▲10.6%、貸家▲8.1% ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると8月の新設住宅着工戸数は60,275戸、前年同月比▲9.8%(前年8月▲5.1%…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1276 (10/1/2025) - 【1.今週の視点】 8月全国百貨店売上高2.6%増、7カ月ぶり増 ●消費動向 日本百貨店協会が25日発表した8月の全国百貨店売上高は、前年同月比2.6%増、7カ月ぶりのプラスとなった。東京・大阪など「全国10都市」は2.…続きを読む

 

by .