週刊住宅産業エクスプレス―vol.1111

【1今週の視点】

4月月例/基調判断「持ち直し」に上方修正も、先行きは「下振れリスク」に注意

●景気動向
内閣府が21日に発表した4月の月例経済報告によると、国内景気の総括判断を「新型コロナウイルス感染症による厳しい状況が緩和される中で、持ち直しの動きがみられる」とし、4カ月ぶりに上方修正した。

個別項目では、「個人消費」「公共投資」の判断を上方修正し、その他は据え置いた。

一方、景気の先行きについては「ウクライナ情勢等による不透明感、原材料価格の上昇、金融資本市場の変動、供給面での制約等による下振れリスクに十分注意する必要がある」とし、前月の表現を踏襲した。

住宅市場では、大手・中堅住宅メーカーの3月受注棟数が前年同月比▲11%、先行指標の集客が同▲5%となった。
先行き不透明感が強まる中、受注は弱含み、集客は展示場中心に厳しい状況が続いている。間もなく、GWがスタートする。

新型コロナが落ち着きつつあり、住宅計画者が旅行やレジャーに相当数流れることも予想されるが、中長期管理客の誘致を含め、一件でも多くの集客に結び付けたい。
 

■内閣府「月例経済報告」(令和4年4月)より
内閣府「月例経済報告」(令和4年4月)より

 

【2.イベント情報】2022年GWの販促仕掛け

~WEB戦略・展示場集客・新商品投入など積極策目立つ
 

【3.受注情報】大和ハウス3月受注

~大幅減は受注基準精査による「取消処理」が影響
 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1283 (11/17/2025) - 【1.今週の視点】 10月街角景気/現状判断・先行き判断とも6カ月連続改善 ●景気動向 内閣府が11日発表した10月「景気ウォッチャー調査」(街角景気)によると、足元の景気判断を示す現状判断DIが49.1となり、前月比で…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1282 (11/10/2025) - 【1.今週の視点】 10月地域経済/全11地域で総括判断「据え置き」 ●地域経済 財務省が6日に発表した10月の「経済情勢報告」によると、各地域の総括判断において全国11地域の判断を据え置いた。全国の総括判断は9四半期連…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1281 (11/4/2025) - 【1.今週の視点】 9月新設住宅着工戸数▲7.3%、6カ月連続減/持家▲5.6%、貸家▲8.2% ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると9月の新設住宅着工戸数は63,570戸、前年同月比▲7.3%(前年9月▲0.6%)…続きを読む

 

by .