【1.今週の視点】
2月消費者心理3カ月ぶり改善/新型コロナ感染者減、ワクチン期待など
●消費者心理
内閣府が4日発表した2月「消費動向調査」によると、消費者心理を示す消費者態度指数(2人以上の世帯)が前月比4.2ポイント上昇の33.8となり、3カ月ぶりに改善した。
指数を構成する4つの消費者意識指標(①暮らし向き、②収入の増え方、③雇用環境、④耐久消費財の買い時判断)は4項目とも前月比で改善した。
内閣府では消費者心理の基調判断を「依然として厳しいものの、持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。
新型コロナ感染者の減少やワクチン接種への期待が背景にある。
住宅市場は大手中堅住宅メーカー15社の1月受注が棟数ベースで▲1.8%、2カ月ぶり減となったが、コロナ禍、集客大幅減の厳しい市場環境の中で何とか踏ん張っている。
消費者態度指数は依然低水準だが、消費者心理の持ち直しは後押し材料である。
決して楽観できないが、新型コロナが順調に収束に向かい、住宅計画者のマインドも上向き、住宅計画者の動きが活発化することを期待したい。
■消費者態度指数(消費者心理)と消費者意識指標の推移
資料)内閣府「消費動向調査」
【2.人材シリーズ】住宅メーカーの新卒・中途営業マン採用状況
~コロナ禍の市場環境見極めで新卒採用2ケタ減目立つ
【3.トピック】積水化学住宅カンパニー
~複合型まちづくりのタウンマネジメント事業本格展開
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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