週刊住宅産業エクスプレス―vol.1266

【1今週の視点】

6月街角景気/現状判断・先行き判断とも2カ月連続改善

●景気動向
内閣府が8日に発表した6月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、足元の景気判断を示す現状判断DIが45.0となり、前月比で0.6ポイント上昇、2カ月連続で改善した。気温の上昇とともに夏物商材の需要が増加したことなどが背景にある。一方、2~3カ月先の見通しを示す先行き判断DIは45.9となり、前月比で1.1ポイント上昇、2カ月連続で改善した。内閣府では「景気は、このところ回復に弱さがみられる。先行きについては、夏のボーナス及び賃上げへの期待がある一方、引き続き価格上昇や米国の通商政策の影響への懸念がみられる」としている。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー12社の5月中間速報において、全体受注棟数伸び率が前年同月比▲3.3%、先行指標の集客が同▲15%となった。受注は主力の戸建請負が鈍化傾向にあり、集客は新型コロナと消費増税の影響を除く18年比で▲50%内外の低水準にある。猛暑が続くが積極的な仕掛けを継続したい。

■街角景気(現状判断・先行き判断)の推移

資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」

 

【26月受注速報】

大手中堅12社計▲3.3%、2カ月連続減
~【受注】戸建請負/鈍化続く、分譲/弱含み、アパート/好調、【集客】18年比▲51%

  

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