週刊住宅産業エクスプレス―vol.1228

【1今週の視点】

8月消費者物価2.8%上昇/9月東京23区2.0%上昇、上昇率5カ月ぶり鈍化

●市場環境
総務省が20日発表した8月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)は108.7となり、前年同月比2.8%上昇した。エネルギー価格の上昇継続に加え、コメ不足などの影響もあり、伸び率は前月から0.1ポイント拡大した。伸び率拡大は4カ月連続となる。また、全国消費者物価指数の先行指標となる9月の東京23区の消費者物価指数(生鮮食品を除く)は前年同月比2.0%の上昇となった。37カ月連続の上昇となったが、上昇率は前月比0.4ポイント縮小し5カ月ぶりの伸び率鈍化となった。政府の補助金の復活により電気・ガス代の値上がりが緩和された影響が大きい。今後の動向が注目される。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー15社の8月受注棟数が前年同月比9.1%増、先行指標の集客が約▲7%となった。主力の戸建請負は住宅価格の高騰、物価高でボリュームゾーン3,000万円台中心に重い動きが続くが、ようやく底打ちから上向きの兆しも感じられる。先行きは不透明だが、積極的な仕掛けを継続したい。

■全国消費者物価指数の推移(総務省)

資料)グラフは時事通信社

 

【2業界動向 厳しい戸建請負市場も【富裕層】は堅調に推移】

~請負本体価格5,000万円以上のシェアはメーカー10社平均で18%に上昇

 

【3トピック 第18回キッズデザイン賞/優秀作品・各賞発表】

~積水ハウス、YKKAP、LIXIL住宅研究所、ミサワホームetc

  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1255 (4/21/2025) - 【1.今週の視点】 日銀「生活意識アンケート」/景況感「悪くなった」が64.4%に上昇 ●景況感 日銀が11日発表した2025年3月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、「1年前と比べた現在の景況感」について「良…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1254 (4/15/2025) - 【1.今週の視点】 3月街角景気/現状判断3カ月連続悪化、先行き判断4カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が8日に発表した3月「景気ウオッチャー調査」(街角景気)によると、街角の足元の景気実感を示す現状判断指数が45.1とな…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1253 (4/7/2025) - 【1.今週の視点】 2月新設住宅着工戸数2.4%増、10カ月ぶり増/持家▲0.2%、貸家3.2%増 ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると2月の新設住宅着工戸数は60,583戸、前年同月比2.4%増(前年2月▲8.2%…続きを読む
by .