【1.今週の視点】
7月景気動向指数/一致指数(現状)2カ月ぶり改善、先行指数5カ月ぶり改善
●景気動向
内閣府が6日発表した7月の「景気動向指数」によると、現状を示す一致指数が前月比3.0ポイント上昇の117.1となり2カ月ぶりに改善した。また、数カ月先を示す先行指数は前月比0.4ポイント上昇の109.5となり5カ月ぶりに改善した。基調判断は「下げ止まりを示している」で据え置いた。
厚労省が5日発表した7月の毎月勤労統計調査によると、実質賃金が前年同月比で0.4%上昇し、2カ月連続で前年を上回った。6・7月の実質賃金上昇は夏のボーナスの寄与が大きく、8月以降の動向が注目されるが後押し材料になることを期待したい。
住宅市場は、主力の戸建請負で苦戦するところが多く、特にボリュームゾーン3,000万円台の建替え層で重い動きが目立つ。それでも中身の濃い住宅計画者が確実に動いており、展示場集客は厳しいが先行指標の資料請求はプラスのところが目立つ。9月は2週連続で3連休もある。積極的な仕掛けで住宅計画者の背中を後押し、1組でも多く集客したい。
■景気動向指数の推移
【2.業界動向住宅メーカー・最近のニュース一覧(2024年4月~)
~戸建・海外・環境が3大ニュース/商品は一次向け・富裕層で二極化
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1262 (6/16/2025) - 【1.今週の視点】 6月月例/基調判断「緩やかに回復も米国通商政策など不透明感」据え置き ●景気動向 内閣府が11日に公表した6月「月例経済報告」によると、国内景気の基調判断を「緩やかに回復しているが、米国の通商政策等に…続きを読む