【1.今週の視点】
4月街角景気/現状2カ月連続・先行き3カ月連続改善も先行き懸念
●景気動向
内閣府が12日発表した4月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが50.4となり前月比2.6ポイント上昇し、2カ月連続の改善となった。
3月下旬に「まん延防止等重点措置」が解除された影響が大きい。
また、先行き判断DIは3カ月連続で改善した。
但し、内閣府では先行きについて「持ち直しの期待がある一方、ウクライナ情勢による影響も含め、コスト上昇等に対する懸念がみられる」とした。
住宅市場は、大手中堅13社集計で4月の受注棟数伸率が前年同月比▲1.1%、集客が▲7%となった。
大手は8社中間集計で受注が9カ月ぶりにプラスに回復したが、アパートが牽引しており戸建は苦戦が目立つ。
ウクライナ情勢や物価高など先行き不透明感が強まっており、予断を許さない状況が続く。
●2022年4月受注棟数伸率
★全体13社計…▲1.1%、前月比9.9p上昇、8カ月連続減
★大手 8社計…0.9%増、前月比14.6p上昇、9カ月ぶり増
★中堅 5社計…▲6.4%、前月比9.4p低下、3カ月ぶり減
■街角景気(現状・先行き判断)の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.4月受注速報】主要13社計▲1.1%、8カ月連続減
~【受注】大手プラス回復、アパート牽引、【集客】展示場底打ち感も資料請求弱含み
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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