週刊住宅産業エクスプレス―vol.1038

【1今週の視点】

日銀「地域経済報告」/全9地域のうち四国除く8地域で景気判断引き上げ

●地域経済

日銀は8日、「地域経済報告(さくらリポート)」(四半期ごと1・4・7・10月)を発表した。全9地域のうち四国を除く8地域の景気判断を引き上げた。

8地域の判断引き上げは、13年10月以来7年ぶりのこと。7月の「新型コロナウイルス感染症の影響により(大幅に)悪化」等の表現から「厳しい状態にあるが、持ち直しの動きがみられる」などの表現が目立つ。

但し、需要項目別には「個人消費」や「生産」で持ち直しの動きが目立つ一方、「設備投資」は減少や鈍化など先送りの動きが目立つ。

住宅市場では、大手・中堅住宅メーカー15社の9月受注棟数が前年同月比10%増、2カ月連続増となった。9月受注はローン控除の駆け込みが相当数あり、10月以降、反動減も想定される。

積極的な自社の強み訴求、安心・安全の接客・提案で住宅計画者の背中を後押ししたい。

■各地域の景気の総括判断と前回との比較
■各地域の景気の総括判断と前回との比較資料)日銀「地域経済報告(さくらリポート)」2020年10月

 

【2.ビルダー・FC特集】2020年7-9月受注・集客動向

~【受注】ローン控除駆け込みで大幅2ケタ増目立つ/【集客】WEB予約が増加傾向
 

【3.受注情報】2020年9月受注最終集計

~大手・中堅15社10.1%増/大手7.1%増、中堅34.2%増
 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  
 

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1262 (6/16/2025) - 【1.今週の視点】 6月月例/基調判断「緩やかに回復も米国通商政策など不透明感」据え置き ●景気動向 内閣府が11日に公表した6月「月例経済報告」によると、国内景気の基調判断を「緩やかに回復しているが、米国の通商政策等に…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1261 (6/9/2025) - 【1.今週の視点】 4月景気動向指数/一致指数(足元)2カ月連続悪化、先行指数3カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が公表した4月の景気動向指数(2020年=100)によると、足元の景気を示す一致指数が115.5となり、前月…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1260 (6/3/2025) - 【1.今週の視点】 4月新設住宅着工戸数▲26.6%、3カ月ぶり減/持家▲23.7%、貸家▲27.9% ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると4月の新設住宅着工戸数は56,188戸、前年同月比▲26.6%(前年4月13…続きを読む

 

by .