週刊住宅産業エクスプレス―vol.1270

【1今週の視点】

7月街角景気/現状判断・先行き判断とも3カ月連続改善

●景気動向
内閣府が8日に発表した7月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、足元の景気判断を示す現状判断DIが45.2となり、前月比で0.2ポイント上昇、3カ月連続で改善した。一方、2~3カ月先の見通しを示す先行き判断DIは47.3となり、前月比で1.4ポイント上昇、3カ月連続で改善、1月以来の水準となった。日米関税交渉の合意等が背景にある。内閣府では「景気は、持ち直しの動きがみられる」とし、前月の「このところ回復に弱さがみられる」から上方修正した。また、先行きについては、「価格上昇や米国の通商政策の影響を懸念しつつも、持ち直しの動きが続くとみられる」としている。
住宅市場は、大手・中堅住宅メーカー12社の中間速報で、全体受注棟数伸び率が前年同月比▲5.7%、先行指標の集客が同▲15%となった。物価高、実質賃金低下等の下押し材料に加え、暑すぎる夏や水害など異常気象・自然災害が追い打ちをかけるが、戦略的な仕掛けと対応で住宅計画者の背中を後押ししたい。

■街角景気(現状判断・先行き判断)の推移

 

【27月受注速報】

大手・中堅12社計▲5.7%、4カ月連続減
~【受注】戸建/苦戦、鈍化続く、分譲/二極化弱含み、アパート/好調、【集客】18年比▲64%に悪化

  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1287 (12/15/2025) - 【1.今週の視点】 11月街角景気/現状判断・先行き判断とも7カ月ぶり悪化 ●景気動向 内閣府が8日発表した11月「景気ウォッチャー調査」(街角景気)によると、足元の景気判断を示す現状判断DIが48.7となり、前月比で0…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1286 (12/8/2025) - 【1.今週の視点】 10月景気動向指数/一致指数(足元)2カ月連続改善 ●景気動向 内閣府が5日発表した10月の「景気動向指数」(速報、2020年=100)によると、足元の景気を示す一致指数が前月比0.5ポイント上昇の1…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1285 (12/1/2025) - 【1.今週の視点】 10月新設住宅着工戸数3.2%増、7カ月ぶり増/持家▲8.2%、貸家4.2%増 ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると10月の新設住宅着工戸数は71,871戸、前年同月比3.2%増(前年10月▲2.…続きを読む

こちらもオススメ
by .