【1.今週の視点】
10月街角景気/現状判断・先行き判断とも2カ月連続悪化
●景気動向
内閣府が11日発表した10月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが前月比0.3ポイント低下の47.5となり2カ月連続で悪化した。但し、低下幅が小幅だったこともあり内閣府では景気判断を「緩やかな回復基調が続いている」とし、前月迄の判断を据え置いた。
一方、2-3カ月先の景気の先行きに対する先行き判断DIは前月比1.4ポイント低下の48.3となり2カ月連続で悪化した。内閣府では先行きについて「価格上昇の影響等を懸念しつつも、緩やかな回復が続くとみている」とし前月の判断を据え置いた。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー15社全体の10月受注棟数伸び率が前年同月比▲0.4%となり、6カ月ぶりにマイナス受注となった。先週号に掲載した10社中間集計から1.0ポイントの下方修正となる。景況感の悪化は懸念材料だが、積極的な仕掛けを継続したい。
■街角景気の推移

資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.決算情報】
大手メーカー2024年度第2Q・第3Q決算と2024年度予想
~【第2・第3Q決算】5社中4社が過去最高売上・利益【24年度予想】大和Hが連続修正など上方修正目立つ
【3.受注情報】
2024年10月受注最終集計
~大手・中堅15社▲0.4%、6カ月ぶり減
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1278 (10/14/2025) - 【1.今週の視点】 9月街角景気/現状判断・先行き判断とも5カ月連続改善 ●景気動向 内閣府が8日に発表した9月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、足元の景気判断を示す現状判断DIが47.1となり、前月比で0.4…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1277 (10/6/2025) - 【1.今週の視点】 8月新設住宅着工戸数▲9.8%、5カ月連続減/持家▲10.6%、貸家▲8.1% ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると8月の新設住宅着工戸数は60,275戸、前年同月比▲9.8%(前年8月▲5.1%…続きを読む
