週刊住宅産業エクスプレス―vol.1231

【1今週の視点】

9月消費者物価指数2.4%上昇/8月実質賃金▲0.6%、3カ月ぶりマイナス

●物価・賃金動向
総務省が18日発表した9月の全国消費者物価指数(生鮮食品除く)は前年同月比2.4%の上昇となったが、前月2.8%上昇から伸び率は0.4ポイント縮小した。伸び率鈍化は5カ月ぶり。品薄のコメ類は44.7%上昇し、49年ぶりの上昇率となったが、政府の電気・ガス価格の抑制策によりエネルギー価格は6.0%の上昇と前月12.0%から6ポイント低下した。
厚生労働省が8日発表した8月の毎月勤労統計によると、実質賃金は前年同月比▲0.6%、3カ月ぶりのマイナスとなった。6・7月は2カ月連続プラスだったが、ボーナス効果の特殊要因が消え、物価上昇に賃金上昇が追い付かない状況に戻ったことになる。
連合では、2025年春闘の賃上げ目標を「5%以上」とする方針を固めたということ、実質賃金の上昇と可処分所得の拡大が、消費者マインド改善の大きなカギとなるだろう。今月27日に投開票が行われる衆院選も注目される。

■【消費者物価指数】と【実質賃金】の伸び率推移

資料)消費者物価指数/総務省、実質賃金/厚生労働省

 

【2ビルダー・FC特集】

2024年7-9月受注・集客動向
~【ビルダー】受注・集客とも持ち直し傾向、【FC】受注やや弱含み

 

【3受注情報】

2024年7-9月受注・集客動向
~ 15社計1.3%増、大手10社計0.9%増に微幅下方修正

  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

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