【1.今週の視点】
7月街角景気/現状判断・先行き判断とも2カ月連続改善
●景気動向
内閣府が8日発表した7月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが前月比0.5ポイント上昇の47.5となり低水準ながら2カ月連続で改善した。内閣府では景気判断を「緩やかな回復基調が続いているものの、このところ弱さがみられる」とし前月の判断を据え置いた。
一方、2-3カ月先の景気の先行きに対する先行き判断DIは前月比0.4ポイント上昇の48.3となり2カ月連続で改善した。内閣府では先行きについて「価格上昇の影響等を懸念しつつも、緩やかな回復が続くとみている」とし前月の判断を据え置いた。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカーの7月受注棟数が判明13社の全体伸び率で前年同月比8.2%増、先行指標の集客が▲20%となった。受注は3カ月連続プラスだが前年までのハードルが低く18年比84%水準に留まる。集客は休日1日当たり▲2~3%だが18年比では42%水準に悪化した。猛暑が続き、株価動向も懸念されるが、積極的な仕掛けを継続したい。
■街角景気の推移
【27月受注速報主要13社計8.2%増、3カ月連続増
~【受注】戸建請負/鈍化一服、アパート/持ち直す、【集客】休日当り▲2~3%も18年比42%水準
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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