【1.今週の視点】
3月月例経済報告/「一部に弱さも緩やかに持ち直し」据え置き
●景気動向
内閣府が22日に発表した3月の月例経済報告によると、国内景気の総括判断を「このところ一部に弱さがみられるものの、緩やかに持ち直している」とし前月の判断を据え置いた。
項目別では、個人消費は「緩やかに持ち直している」とし、前月の判断を据え置いたが、「生産」と「企業収益」の企業関連を下方修正した。
景気の先行きについては「持ち直しが期待されるものの、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある」としている。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー15社の2月実績で、受注棟数が前年同月比▲3.8%、先行指標の集客が▲10%となった。
新型コロナと消費増税の影響を除く18年比では受注84%水準(▲16%)、集客54%水準(▲46%)となり、厳しい状況が続いている。
間もなく新年度2023年度を迎えるが、23年度も引き続き先行き不透明な厳しい市場環境が続きそうだ。
市場やユーザーニーズの変化に対応した積極的な仕掛けの展開、WEBの有効活用、丁寧なフォロー、安心・安全の提案など徹底し、厳しい市場環境を勝ち抜いていきたい。
■内閣府「月例経済報告」(令和5年3月)より
【2.業界動向】住宅メーカーの2023年度【強化テーマ】
~「環境・ZEH」「性能・設備」「賃貸住宅」「集客・WEB」など
【3.トピック】新タイプの集客・営業拠点オープン
~三井H「住まいの総合SALON」(伊勢丹浦和店)/トヨタH「TQギャラリーin幕張」
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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