【1.今週の視点】
2022年「基準地価」/【住宅地】0.1%上昇、31年ぶりプラス
●地価動向
国土交通省は20日、2022年の都道府県地価(基準地価/7月1日時点の全国2万1千の基準値を調査)を発表した。
全国の商業地、住宅地などの【全用途】平均は、前年比0.3%上昇し3年ぶりの上昇となった。
新型コロナによる影響が縮小し、全国的に地価の回復傾向が見られた。用途別には【住宅地】は0.1%の上昇となり、31年ぶりにプラスに浮上した。
都道府県別にみると14都道府県でプラスとなり、前年の7都道府県よりも増加した。【商業地】は0.5%上昇し、3年ぶりにプラスに転じた。都道府県別にみると18都道府県で上昇し、前年の6県を上回った。
住宅市場は、大手・中堅住宅メーカー15社の8月受注棟数伸率が前年同月比▲13.8%、12カ月連続減。先行指標の集客は全体で概ね▲7%、3カ月連続減となった。
受注・集客とも弱含みから「やや悪化」となる。
地価の回復が後押し材料となるのか?土地絡み中心に住宅計画者の動向が注目される。
■基準地価の用途別伸び率推移
資料)国土交通省「令和4年都道府県地価調査」
【2.イベント情報】2022年【秋】のイベント紹介
~WEB・オンライン中心に積極的な仕掛け目立つ
【3.受注情報】大和ハウス8月受注金額/戸建▲27%、分譲3%増、集合46%増
~戸建て苦戦は展示場数減少による集客大幅減も要因
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1261 (6/9/2025) - 【1.今週の視点】 4月景気動向指数/一致指数(足元)2カ月連続悪化、先行指数3カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が公表した4月の景気動向指数(2020年=100)によると、足元の景気を示す一致指数が115.5となり、前月…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1260 (6/3/2025) - 【1.今週の視点】 4月新設住宅着工戸数▲26.6%、3カ月ぶり減/持家▲23.7%、貸家▲27.9% ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると4月の新設住宅着工戸数は56,188戸、前年同月比▲26.6%(前年4月13…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1259 (5/26/2025) - 【1.今週の視点】 5月月例/「緩やかに回復しているが、米国の通商政策等による不透明感」 ●景気動向 内閣府が22日に公表した5月の月例経済報告によると、国内景気の基調判断を「緩やかに回復しているが、米国の通商政策等によ…続きを読む