【1.今週の視点】
3月月例経済報告/「持ち直しの動き続くが、一部に弱さ」据え置き
●景気動向
内閣府が23日発表した3月の月例経済報告によると、国内景気の総括判断を「新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるなか、持ち直しの動きが続いているものの、一部に弱さがみられる」とし、10カ月ぶりに下方修正した2月の表現を維持した。
個別項目では「輸出」を「このところ増勢が鈍化している」とし、10カ月ぶりに下方修正した。一方、「業況判断」「倒産件数」は上方修正した。
住宅市場は、大手中堅メーカーの2月受注が微減に留まり、先行指標の集客は持ち直しの兆しもみられる。戸建住宅の需要や住宅計画者の動きは予想していたよりも底堅いといえる。
但し、2回目の緊急事態宣言が首都圏で解除されたが、新型コロナの感染者は増加傾向にあり、予断を許さない状況が続く。
2020年度も残すところあと僅か。2021年度が新型コロナ収束の年となり、住宅市場も回復に向かうことを期待したい。
■内閣府「月例経済報告」(令和3年3月)より
【2.業界動向】住宅メーカーの2021年度【強化テーマ】
~「環境・ZEH」「レジリエンス」「ニューノーマル」が3大テーマ
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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