週刊住宅産業エクスプレス―vol.1054

【1今週の視点】

2月月例経済報告/基調判断「一部に弱さがみられる」、10カ月ぶり下方修正

●景気動向

内閣府が8日発表した1月「景気ウオッチャー調査」(街角景気)による内閣府が19日発表した2月の月例経済報告によると、国内景気の総括判断を「新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるなか、持ち直しの動きが続いているものの、一部に弱さがみられる」とし、昨年4月以来10カ月ぶりに下方修正した。

個別項目では、【個人消費】を「このところ弱含んでいる」とし3カ月連続で下方修正した。

一方、【設備投資】は「このところ持ち直しの動きがみられる」とし2カ月連続で上方修正した。【輸入】【企業収益】も上方修正した。

住宅市場は1月の大手中堅15社の受注棟数ベースで前年同月比▲1.8%、2カ月ぶり減となったが、厳しい市場環境の中で何とか踏ん張っている。

但し、先行指標の集客は概ね半減となり、商談絶対数の不足による2・3月受注への影響がが懸念される。
WEBの有効活用による潜在客の掘り起こしを含め、来場客・商談客の確保に注力したい。

■内閣府「月例経済報告」(令和3年2月)より
内閣府「月例経済報告」(令和3年2月)より

 

【2.決算情報】大手5社の2020年度第3四半期決算と通期予想

~【第3Q】2社増収、3社減収、【通期】4社減収減益予想
 

【3.営業マン情報】直近・受注【健闘組】は快適性・空気環境の訴求に注力

~三菱地所ホームは全館空調「エアロテック」採用率96%
 

※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  
 

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