ウィズコロナ時代の新しい需要を捉える


 

 

新しい価値観への転換

1年前、令和時代はストックの時代になるという予測の下、ストック市場は将来性が大きいと自信を持っていた。そのことは間違いではないが、今年はあらゆる価値観を変えないといけない世界的な大激震が突如やって来た。今まで良しとしてきたことが急にダメになるという新しい価値観への転換は、これまでの常識を覆される。つまり今後明るいと見られていたビジネスがそうではなくなるという可能性があるわけだ。 
 

リフォーム業界も変わらなければいけない

代表例はインバウンド需要の消滅で、これから東京五輪を経て更に伸びる、多くの外国人が日本を訪れるという予測は無残に打ち砕かれた。マイナス何%というレベルではなく、ほぼゼロである。リフォーム業界でも民泊リフォーム、ホテルリノベといった需要は瞬時にしぼんでしまったと思われる。 
これだけ急速で大きな価値観の変化はあまり経験のないことで、住宅業界でも大きな打撃を受けた。リフォーム業界も変わらなければいけない。 
 

販促、営業は新しい様式を取り入れる

第一は販促、営業は新しい様式を取り入れる。営業の自粛、そして消費者の消費自粛といった双方の自粛は、リフォームでは市場停止に等しい。シニア客中心のリフォームではやはり対面営業が基本であるが、そこにオンライン商談という選択肢を与える工夫がいる。
 

今まで以上の安心感が求められる

第二は、工事や点検と感染症との相性の悪さから今まで以上の安心感が求められる。点検、施工という業務は、共に今住んでいる施主宅において行われる作業であることが、リフォームでは大きなマイナスに働いた。先延ばし出来るものは、非常時では不要不急である。人が訪問しないロボット点検、ドローン等の遠隔点検も取り入れていくべきだろう。 
 

ストックビジネスとサブスクの優位性を活かす

第三は、ストックビジネスとサブスクの優位性を活かす。ストックビジネスは、既存の家の価値を上げたり、今あるものから収益をあげる事業である。サブスクビジネスの要素があり、安定的な収益を見込めるが、平時は予定通りの収入が見込める事業であっても、非常時にはそれすら止まることもある。本来は定期点検で出てくるメンテ需要もそうだし、賃貸住宅の家賃収入も非常時にはストップすることもある。 
 

テレワークに対応する新しいニーズが生まれる

様々な変化がコロナによってもたらされ、気づかされたことも多い。新しい生活様式は、自宅を変えたいという需要を生む。テレワークに対応する、感染症を防止する仕様等、新しいニーズが生まれて来ているのは事実だ。ピンチの中に見えてくる新需要はビジネスになる。変化はチャンスである。 (関)

 
■ コロナ禍でのピンチ対策からチャンスを捉える
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