【1.今週の視点】
10月街角景気/【現状】6カ月連続改善、基調判断2カ月連続上方修正
●景気動向
内閣府が10日発表した10月「景気ウオッチャー調査」によると、景気の現状判断が前月比5.2ポイント上昇の54.5となり、6カ月連続で改善した。
指数が節目の50を超えるのは2年9カ月ぶり。家計、企業、雇用関連の全ての指数が上昇した。
一方、2~3カ月先の景気の先行きを示す先行き判断は前月比0.8ポイント上昇の49.1となり3カ月連続で改善した。
内閣府では、基調判断を「新型コロナ感染症の影響による厳しさは残るものの、着実に持ち直している。」とし2カ月連続で上方修正した。
住宅市場は、大手・中堅15社の10月受注棟数が前年同月比▲3.3%、3カ月ぶり減となった。ローン減税駆け込みの反動が下押しとなった。
また、先行指標の集客は休日当たり実質▲5~6%。前年は台風の影響でハードル低く動き鈍化が懸念される。WEB有効活用など見込み客確保に注力したい。
■街角景気の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.10月受注速報】主要15社計▲3.3%、3カ月ぶり減
~【受注】ローン減税駆け込み反動も踏ん張る/【集客】前年台風でハードル低い中苦戦目立つ
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1260 (6/3/2025) - 【1.今週の視点】 4月新設住宅着工戸数▲26.6%、3カ月ぶり減/持家▲23.7%、貸家▲27.9% ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると4月の新設住宅着工戸数は56,188戸、前年同月比▲26.6%(前年4月13…続きを読む