【1.今週の視点~7月景気一致指数2カ月ぶり上昇/基調判断3カ月連続「下げ止まり」】
●景気動向
内閣府が6日発表した7月の景気動向指数(速報値、2015年=100)は、景気の現状を示す一致指数が前月比0.3ポイント上昇の99.8となり2カ月ぶりに上昇した。基調判断は3カ月連続で「下げ止まり」に据え置かれた。
一致指数を構成する9指標のうち、速報段階で判明している7指標中5指標が上昇に寄与した。自動車関連の堅調な動きなどを背景に、鉱工業生産指数や耐久消費財出荷指数などが一致指数を押し上げた。
但し、増税後10月上旬に発表される8月分が7月改定値よりも低下すると、基調判断は「悪化」に下方修正される。
住宅市場は主力の戸建請負で重い動きが続いており、長期化・様子見が目立つ。10月以降は消費増税による消費低迷が暫く続くことも予想され、住宅計画者のマインド低下が懸念される。それでも中身の濃い住宅計画者が確実に動いている。
ランクアップ、クロージングのハードルは高いが、自社の特徴・強みや住宅取得支援策の訴求を徹底し、住宅計画者の背中を後押ししたい。
■景気動向指数の推移資料)内閣府「景気動向指数」
【2.業界動向】
住宅メーカーの『卒FIT余剰電力買取』
~/買取価格は9円~22円、大和Hは他社オーナーからも買取
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス工業、積水化学工業、住友林業、一条工務店、トヨタホーム、旭化成ホームズetc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1273 (9/8/2025) - 【1.今週の視点】 7月景気動向指数/一致(足元)2カ月ぶり悪化、先行3カ月連続改善 ●景気動向 内閣府が公表した7月の景気動向指数(2020年=100)によると、足元の景気を示す一致指数が113.3となり、前月比2.6…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1272 (9/1/2025) - 【1.今週の視点】 7月新設住宅着工戸数▲9.7%、4カ月連続減/持家▲11.1%、貸家▲13.1% ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると7月の新設住宅着工戸数は61,409戸、前年同月比▲9.7%(前年7月▲0.2…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1271 (8/25/2025) - 【1.今週の視点】 7月全国消費者物価指数3.1%上昇、8カ月連続3%台 ●消費者物価 総務省が22日発表した7月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く総合指数、コアCPI)は、前年比で3.1%の上昇となった。伸び率は前月…続きを読む