週刊住宅産業エクスプレス―vol.1220

【1今週の視点】

7月「月例経済報告」/基調判断「このところ足踏みも緩やかに回復」据え置き 

●景気動向
内閣府が25日発表した7月の月例経済報告によると、国内景気の基調判断を「このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復している」とし、5カ月連続で据え置いた。個別項目では、「公共投資」の判断を上方修正する一方で、「輸出」の判断を下方修正した。
公共投資は、建設総合統計による公共工事出来高の前月比が4月以降改善していることを反映した。輸出は、中国向けの軟調推移を反映した。

住宅市場は、大手中堅住宅メーカー15社の6月受注棟数が前年同月比1.0%増、先行指標の集客が±0%となった。受注は、戸建請負で相変わらず苦戦が目立ち、分譲・賃貸も5月迄の勢いが感じられない。
住宅価格の高騰・高止まり、物価高、実質賃金低下などが下押し要因となり、3,000万円台ボリュームゾーンを中心に重い動きが続く。積極的な仕掛けの継続で背中を後押ししたい。

■内閣府「月例経済報告」(令和6年7月)
内閣府「月例経済報告」(令和6年7月)

 

【2.ビルダー・FC特集】2024年4-6月受注・集客動向

~【受注】比較的健闘も回復感無し、【集客】慎重派目立つ、予約来場に注力

  

【3.受注情報】大手・中堅15社の2024年6月受注・集客最終集計

大和H~戸建・分譲/厳しい、集合/反動減、集客/▲9%

  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1262 (6/16/2025) - 【1.今週の視点】 6月月例/基調判断「緩やかに回復も米国通商政策など不透明感」据え置き ●景気動向 内閣府が11日に公表した6月「月例経済報告」によると、国内景気の基調判断を「緩やかに回復しているが、米国の通商政策等に…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1261 (6/9/2025) - 【1.今週の視点】 4月景気動向指数/一致指数(足元)2カ月連続悪化、先行指数3カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が公表した4月の景気動向指数(2020年=100)によると、足元の景気を示す一致指数が115.5となり、前月…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1260 (6/3/2025) - 【1.今週の視点】 4月新設住宅着工戸数▲26.6%、3カ月ぶり減/持家▲23.7%、貸家▲27.9% ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると4月の新設住宅着工戸数は56,188戸、前年同月比▲26.6%(前年4月13…続きを読む

 

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