【1.今週の視点】
4月街角景気/現状判断・先行き判断とも2カ月連続悪化
●景気動向
内閣府が10日発表した4月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが前月比2.4ポイント低下の47.4となり2カ月連続で悪化した。22年8月(45.5)以来の低水準。
内閣府では景気判断を「緩やかな回復基調が続いているものの、このところ弱さがみられる」とし、下方修正した。
一方、2-3カ月先の景気の先行きに対する判断DIは前月比2.7ポイント低下の48.5となり2カ月連続で悪化した。
内閣府では先行きについて「価格上昇の影響等を懸念しつつも、緩やかな回復が続くとみている」とし、前月の判断を据え置いた。
住宅市場は、大手中堅住宅メーカー10社の4月受注棟数が前年同月比▲2.3%、集客が同▲3%となった。
3月受注では主力の戸建請負に持ち直しの兆しが感じられたがやや鈍化。戸建分譲、アパートは好調。
一方、先行指標の集客は休日当りでは8%増、18年比63%水準まで回復。積極的な仕掛けの継続で住宅計画者の背中を後押しし、一件でも多くの契約に結び付けたい。
●2024年4月受注棟数伸率
★全体10社計…▲2.3%、前月比1.2p低下、2カ月連続減
★大手 6社計…▲7.5%、前月比5.1p低下、2カ月連続減
★中堅 4社計…13.6%増、前月比9.0p上昇、9カ月連続増
■街角景気の推移
【2.4月受注速報】主要10社計▲2.3%、2カ月連続減
~【受注】主力の戸建請負鈍化、分譲・アパート好調、【集客】休日当り8%増、18年比63%に回復
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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