【1.今週の視点】
日銀「地域経済報告」/全9地域中「中国」判断引き上げ、8地域据え置き
●景気動向
日本銀行が6日に発表した「地域経済報告」(さくらレポート)によると、全国9地域のうち中国地域のみ景気判断を引き上げ、残りの8地域は判断を据え置いた。
判断を据え置いた8地域についても「緩やかに持ち直している」「基調としては持ち直している」などの判断が目立つ。
全体傾向として、新型コロナによる供給制約の影響が和らぎ、感染抑制と経済活動の両立が進んでいることを示している。
項目別で見ると、「個人消費」については、企業などから物価上昇の中でも「消費は持ち直している」という声がある一方、値上げによる消費者マインドの低下を懸念する声も聞かれる。
また、「雇用や所得」については、円安などによる原材料価格の高騰など利益が圧迫され、賃上げに慎重な企業も見られる。
住宅市場は、大手中堅メーカー15社の8月受注棟数が前年同月比▲13.8%、集客が▲7%となった。
受注・集客とも厳しい状況が続いている。
次の一手と丁寧なフォローで住宅計画者の背中を後押しし、一件でも多くの契約に結び付けたい。
■各地域の景気総括判断と前回との比較
資料)日本銀行「地域経済報告」(さくらレポート、2022年10月)
【2.業界動向】2022年度上半期(4-9月)ニュース一覧
~「LCCM」新商品や「メタバース展示場」など新しい取り組み目立つ
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1286 (12/8/2025) - 【1.今週の視点】 10月景気動向指数/一致指数(足元)2カ月連続改善 ●景気動向 内閣府が5日発表した10月の「景気動向指数」(速報、2020年=100)によると、足元の景気を示す一致指数が前月比0.5ポイント上昇の1…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1285 (12/1/2025) - 【1.今週の視点】 10月新設住宅着工戸数3.2%増、7カ月ぶり増/持家▲8.2%、貸家4.2%増 ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると10月の新設住宅着工戸数は71,871戸、前年同月比3.2%増(前年10月▲2.…続きを読む
- 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1284 (11/25/2025) - 【1.今週の視点】 10月消費者物価指数3.0%上昇、3カ月ぶり3%台乗せ ●消費者物価 総務省が21日に発表した10月の全国消費者物価指数によると、変動が大きい生鮮食品を除く総合が前年同月比3.0%上昇した。伸び率は9…続きを読む
