週刊住宅産業エクスプレス―vol.1110

【1今週の視点】

3月【消費者心理】3カ月連続悪化/ウクライナ情勢、物価高など影響

●消費動向
日銀が11日発表した4月の「地域経済報告」(さくらレポート)によると、各地の景気総括判断は全9地域のうち中国を除く8地域で下方修正となった。前回1月のレポートでは全地域で判断が引き上げられたが、新型コロナの感染再拡大による個人消費の落ち込みなどが影響した。また右表にある各地域の景気判断には、ウクライナ情勢に関連するコメントは盛り込まれていないが、各支店長からはウクライナ問題の長期化、物価上昇、マインド低下などを懸念する声が相次いだという。
住宅市場は、大手・中堅15社の3月受注棟数伸率が前年同月比▲11.0%、先行指標の集客が▲5%となった。まもなくゴールデンウィーク。先行きは不透明だが、リアルな集客、商談絶対数確保に知恵を絞りたい。
 

■各地域の「景気総括判断」と前回との比較
各地域の「景気総括判断」と前回との比較資料)日本銀行「地域経済報告―さくらレポート―」(2022年4月)

 

【2.ビルダー・FC特集】2022年1-3月受注・集客動向

~受注/比較的健闘も値上げの影響出る、集客/展示場苦戦変わらず
 

【3.受注情報】2022年3月受注最終集計▲11.0%に下方修正

~18年3月比【受注】84%(▲16%)水準/【集客】70%(▲30%)水準
 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…  

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

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  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1260 (6/3/2025) - 【1.今週の視点】 4月新設住宅着工戸数▲26.6%、3カ月ぶり減/持家▲23.7%、貸家▲27.9% ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると4月の新設住宅着工戸数は56,188戸、前年同月比▲26.6%(前年4月13…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1259 (5/26/2025) - 【1.今週の視点】 5月月例/「緩やかに回復しているが、米国の通商政策等による不透明感」 ●景気動向 内閣府が22日に公表した5月の月例経済報告によると、国内景気の基調判断を「緩やかに回復しているが、米国の通商政策等によ…続きを読む

 

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