5月受注7%増~一昨年比89%水準、戻りの鈍い状況続く

大手メーカー10社の2015年5月受注は全体棟数伸率で前年同月比7%増、8カ月連続増となりました。一応、連続プラス受注となりましたが、前年5月は▲17%とハードルが低いため、プラス幅は想定を下回る結果となりました。また、前月比では3カ月ぶりのプラス幅縮小(▲1ポイント)となり、一昨年比では89%水準とまだ90%にも届かず、予想以上に戻りの鈍い状況が続いています。

予 想以上に戻りが鈍い背景には、依然として主力の戸建請負において、新築・建替ともボリュームゾーンの2,000~3,000万円クラスの様子見・長期化が顕著であることが挙げられます。一方、戸建請負でも相続絡みを含む二世帯や都市部3~4階建て、また、株価上昇など資産効果の恩恵が大きな富裕層は堅調に動いています。但し、こうした層は大型案件が多いため商談長期化の傾向がみられ、当月契約の見込案件が翌月以降にズレ込むケースも少なくありません。また、受注の牽引役であるアパートは、依然、相続絡みで好調を持続していますが、資産家だけでなくサラリーマンなど幅広い顧客層が積極的に動いておりバブル感も否めないところです。

では、先行指標の集客はどうかというとゴールデンウィークを含む5月集客は展示場中心に概ね前年同月比5%増となり、前月比で12~13ポイントの改善となりました。但し、今年の5月は休日数(土日祝)が13日と前年よりも2日多いため、休日当たりでは実質▲10%ということになります。来場する住宅計画者は比較的中身が濃く、「着座・アポ・敷調などの先行指標は悪くない」という指摘が目立ちますが、残念ながら、集客も4-5月は動きの鈍さが目立ちます。

2015年も間もなく前半を終了しますが、今後、市場環境が急速に好転することは期待薄であり、5月迄の受注・集客状況から判断すると、まだ暫く今のような戻りの鈍い状況が続くと予想されます。管理客のフォロー徹底は勿論のこと、積極的な仕掛けの継続で潜在客の掘り起しや新規客の呼び込みに注力したいものです。(岩澤)

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