5月景気動向指数/現状・4ヵ月ぶり悪化、先行・2ヵ月連続改善

●景気動向

内閣府が6日発表した5月の景気動向指数(2010年=100、速報値)は、現状の景気を示す「一致指数」が116.1となり、前月比1.4ポイント低下、4カ月ぶりの悪化となった。自動車の生産・出荷・販売の低下が主な要因という。内閣府では景気の基調判断を「改善を示している」とし、20カ月連続で据え置いた。一方、景気の先行きを示す「先行指数」は106.9となり、前月比0.7ポイント上昇、2カ月連続の改善となった。

雇用・消費・企業景況感など各種景気指標は改善・足踏み・弱含みとまだら模様が続く。先行き不透明感は否めないものの、今後の景気・個人消費の本格回復に期待したい。

住宅市場は依然、主力の戸建請負で重い動きが続いており、アパートも減速感が顕著。しかしながら再来場が増えるなど、中身の濃い住宅計画者の堅調な動きが続いている。

例年、7・8月は受注の端境期となる。積極的な仕掛けの継続、満足度の高い初回接客、充実の商談、フォローの徹底など、住宅計画者の背中を後押しし、一件でも多くの契約に結び付けたい。

 

 

  ■景気動向指数の推移

     資料)内閣府「景気動向指数」

 

 

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