【1.今週の視点~6月街角景気/【現状判断】2カ月連続悪化】
●景気動向
内閣府が8日発表した6月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、足元の景況感を示す【現状判断指数】が44.0となり、前月比0.1p低下、2カ月連続の悪化、3年ぶりの低水準となった。
横ばいを示す50を18カ月連続で下回っている。内閣府では基調判断を「このところ回復に弱さがみられる」とし据え置いた。
住宅市場は直近の6月受注が大手・中堅メーカーの受注棟数伸率で前年同月比▲11%となった。3月駆込みの反動よりも4・5月集客減の影響が出ている。
先行指標の集客もマイナス基調で急がない来場者が多く、動きが落ち着いてしまった様子。夏の販促は早仕掛けが目立つが、積極的な呼び込みで商談客を確保したい。
●2019年6月受注棟数伸率
★全体15社計…▲10.9%、前月比0.7p低下、3カ月連続減
★大手10社計…▲10.2%、前月比1.1p低下、3カ月連続減
★中堅 5社計…▲14.9%、前月比0.9p上昇、3カ月連続減
■街角景気の推移資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.6月受注速報】
主要15社計▲10.9%、3カ月連続減
~【受注】戸建は集客減響く、アパートは地方中心に苦戦/【集客】休日当たり実質▲12~13%
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、住友林業、パナソニックホームズ、旭化成ホームズetc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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