【1.今週の視点】
8月街角景気/【現状】3カ月ぶり悪化、【先行き】2カ月連続悪化
●景気動向
内閣府が8日発表した8月の景気ウォッチャー調査(街角景気)で景気の現状判断DIが34.7となり、前月比13.7p低下し、3カ月ぶりに悪化した。
下げ幅は過去4番目の大きさとなった。
一方、2~3カ月先の景気の先行きに対する判断は43.7、前月比4.7p低下し、2カ月連続の悪化となった。
同調査は8月25~31日に実施。
8月25日には、緊急事態宣言の対象地域が8道県追加されており、調査結果にも大きく影響している。
住宅市場は、大手・中堅13社の8月受注棟数伸率が前年同月比0.7%増、6カ月連続増。新型コロナ、消費増税の影響を除く18年比97%水準となる。
一方、先行指標の集客は▲35%、新型コロナの影響除く19年比で62%水準となる。
先行きは不透明だが、住宅や暮らし方への関心は高く、中身の濃い住宅計画者が動いている。
期待を裏切らない接客・商談で、一件でも多くの契約に繋げたい。
●2021年8月受注棟数伸率
★全体13社計…0.7%増、前月比4.8p低下、6カ月連続増
★大手 8社計…▲0.0%、前月比6.4p低下、6カ月ぶり減
★中堅 5社計…4.7%増、前月比3.4p上昇、10カ月連続増
■街角景気(現状判断・先行き判断)の推移
資料)内閣府「景気ウォッチャー調査」
【2.8月受注速報】主要13社計0.7%増、6カ月連続増
~【受注】プラス幅縮小も19年比8%増、18年比▲3%/【集客】コロナ+大雨で▲35%
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス、積水化学工業、ミサワホーム、三井ホーム、住友林業、旭化成ホームズ、トヨタホーム、一条工務店etc…
■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』
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