週刊住宅産業エクスプレス―vol.984

【1今週の視点~7月景気一致指数2カ月ぶり上昇/基調判断3カ月連続「下げ止まり」】

●景気動向

内閣府が6日発表した7月の景気動向指数(速報値、2015年=100)は、景気の現状を示す一致指数が前月比0.3ポイント上昇の99.8となり2カ月ぶりに上昇した。基調判断は3カ月連続で「下げ止まり」に据え置かれた。

一致指数を構成する9指標のうち、速報段階で判明している7指標中5指標が上昇に寄与した。自動車関連の堅調な動きなどを背景に、鉱工業生産指数や耐久消費財出荷指数などが一致指数を押し上げた。
但し、増税後10月上旬に発表される8月分が7月改定値よりも低下すると、基調判断は「悪化」に下方修正される。

住宅市場は主力の戸建請負で重い動きが続いており、長期化・様子見が目立つ。10月以降は消費増税による消費低迷が暫く続くことも予想され、住宅計画者のマインド低下が懸念される。それでも中身の濃い住宅計画者が確実に動いている。

ランクアップ、クロージングのハードルは高いが、自社の特徴・強みや住宅取得支援策の訴求を徹底し、住宅計画者の背中を後押ししたい。

■景気動向指数の推移景気動向指数の推移資料)内閣府「景気動向指数」

 

【2.業界動向

住宅メーカーの『卒FIT余剰電力買取』
~/買取価格は9円~22円、大和Hは他社オーナーからも買取
 

 
※掲載企業
積水ハウス、大和ハウス工業、積水化学工業、住友林業、一条工務店、トヨタホーム、旭化成ホームズetc…    

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1262 (6/16/2025) - 【1.今週の視点】 6月月例/基調判断「緩やかに回復も米国通商政策など不透明感」据え置き ●景気動向 内閣府が11日に公表した6月「月例経済報告」によると、国内景気の基調判断を「緩やかに回復しているが、米国の通商政策等に…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1261 (6/9/2025) - 【1.今週の視点】 4月景気動向指数/一致指数(足元)2カ月連続悪化、先行指数3カ月連続悪化 ●景気動向 内閣府が公表した4月の景気動向指数(2020年=100)によると、足元の景気を示す一致指数が115.5となり、前月…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1260 (6/3/2025) - 【1.今週の視点】 4月新設住宅着工戸数▲26.6%、3カ月ぶり減/持家▲23.7%、貸家▲27.9% ●住宅着工 国交省の建築着工統計によると4月の新設住宅着工戸数は56,188戸、前年同月比▲26.6%(前年4月13…続きを読む

 

by .