週刊住宅産業エクスプレス―vol.958

【1今週の視点~内閣府2月月例/基調判断14カ月連続据置きも「生産」「企業収益」下方修正】

●景気動向
内閣府が21日発表した2月の月例経済報告によると、景気の総括判断を「緩やかに回復している」とし14カ月連続で据え置いた。但し、項目別には「生産」を40カ月ぶり、「企業収益」を32カ月ぶりに下方修正した。なお、「輸出」は1月に下方修正している。
いずれも米中貿易摩擦など世界経済の減速の影響が出ているためであり、「緩やかな景気回復」への影響が懸念される。
住宅市場は、直近の1月受注まで消費増税の駆け込み的な動きは殆ど見られないが、主力の戸建請負は「緩やかな回復傾向」にある。一方、先行指標の集客は堅調に推移しておりプラス基調が続いている。
期末3月に多少の駆け込みはありそうだが、その分、反動も小さく、緩やかな波と予想される。このまま緩やかな回復が続けばいいが決して楽観はできない。そもそも消費増税が実施されない可能性もあり、増税されればその後の景気減速も懸念される。気を引き締めて積極的な仕掛けの展開、丁寧なフォローを徹底し、集客・ランクアップ・クロージングに取り組みたい。
 
■内閣府「月例経済報告」(平成2019年2月)より
内閣府「月例経済報告」(平成2019年2月)より

【2.展示場情報

 最新・総合展示場レポート
~グランドオープン会場の外観・設え・内装・集客・ランクアップの特徴

 

【3.財務情報

 大手6社の2018年度第3四半期決算と通期予想
~第3Q/増収3社・減収3社/営業増益3社・減益2社・赤字1社

 

■過去の『週刊住宅産業エクスプレス』

  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1208 (5/2/2024) - 【1.今週の視点】 4月月例経済報告/基調判断「景気はこのところ足踏みも緩やかに回復」据え置き ●景気動向 内閣府が23日に発表した4月の月例経済報告によると、景気の総括判断を「このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1207 (4/23/2024) - 【1.今週の視点】 日銀「生活意識アンケート」/低水準ながら景況感は持ち直しの兆し ●景気動向 日銀が12日に発表した2024年3月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、「1年前と比べた現在の景況感」について「良…続きを読む
  • 週刊住宅産業エクスプレス―vol.1206 (4/17/2024) - 【1.今週の視点】 3月街角景気/現状判断2カ月ぶり悪化、先行き判断5カ月ぶり悪化 ●景気動向 内閣府が8日発表した3月の景気ウォッチャー調査(街角景気)によると、景気の現状判断DIが前月比1.5ポイント低下の49.8と…続きを読む

 

by .