いっそのこと住宅業界も「9月入学」にしますか


 

新型コロナウイルスの影響で研修が出来ない

これを書いている日に、緊急事態宣言が延長された。緊急事態が延長されると、もはや緊急ではない気もする。個人的には、自宅で仕事をしているのだが、普段からあまり会社に行かないので、仕事への影響は少ない。
営業用ツール作成、マニュアル作成、動画作成など、たまたま自宅で出来る仕事があったので助かった。

しかし、ダメなものもある。それは新人研修である。これは集合で行わないといけないし、名刺の受け渡しの練習などロールプレイも多い。まさに「3密」。
1社を除いて、中止や延期になった。弊社主催の新人研修も、4月5月と2回とも中止。いっそのこと新人研修も「9月入学」ということにしようかとも思った。
 

ポジティブに考えると、知識をつけるのに絶好のチャンス

しかし、これも考え方を変えると絶好のチャンスかもしれない。
新人研修は、知識を身につけるものが多くなる。例年だと、大型連休までに最低限の知識を身につけて、接客の補助をすることが多かった。この短期間だと、覚えられることが限られる。
あまり知識が無いまま、本番に臨んで失敗して自信をなくす社員も多かった。最近の新人は、「失敗したことがない」ので、失敗するとそこで終わってしまう。

幸か不幸か、接客の機会に恵まれないので、知識を身につける時間が多く取れる。新しい知識を増やすことは、ほぼ勉強時間に比例する。現状では、時間はたくさんある。知識を増やすのには、絶好のチャンスである。
 

これからはロジカルに説明するスキルが必要になる

さらに営業のスタイルが大きく変わってくる。自分も「オンライン」での打合せも行なっている。
住宅営業もオンラインになってくるかもしれない。すると必要なスキルが変わってくる。それが「ロジカルなコミュニケーション能力」である。
自分が行なっているオンラインでの打合せは、すでに会ったことがある人たちとの打合せである。

だから、多少おかしな対応をしてもなんとかなるが、全く初めて会う人とオンラインで打合せを行うのはかなり難しい。しかも新人が。
それを助けるのが、ロジカルシンキングであり、ロジカルコミュニケーションである。極論と言うと、文章だけでも打合せが出来るようになれば、オンラインでの打合せもうまくいく。世間話の出来ない新人には、うってつけの商談方法かもしれない。

ではどのようにして、そのスキルを身につければ良いのだろうか?これは自分で勉強するしかない。ただ、社内にそのスキルを持っている先輩がいれば、その先輩に学ぶ方法もあるだろう。
そんな先輩もいない場合には、弊社で自習用の教材を用意した。
TACTテレビの研修をまとめたものなので、TACTテレビの会員さんは、それを見ると良いだろう。
大きく変わると書いて「大変」という。大変な世の中には、大きく変わることが必要だろう。(音地)
 

この記事の著者

音地 常弘(コンサルタント)

大手住宅メーカーに14年勤務ののち、1997年1月に住宅産業研究所に入社。主として、人材育成とマーケティングのコンサルティングを担当している。経済学修士、中小企業診断士。
コンサルティングの内容は、社員教育体系、各種研修プログラムと研修用テキスト、業務マニュアル、営業用ツール、営業用映像ツールの作成を行なっている。 エンドユーザー向けのセミナーも行なっている(2020年5月現在1.640組参加)。