消費税10%で中古住宅は増えるか

2017年4月の消費税10%が既定路線となり、二段階増税も次の局面を迎えようとしています。8%増税時には「目立った駆け込みは見られなかった」といった声がそこかしこで聞かれ、それだけに今回の増税では「今度こそ」と、大きな盛り上がりを期待する声も多いようです。

一方で懸念されるのが増税後です。消費税が3%から5%に上昇した際には、着工が大きく減少しそのまま回復しなかったという経緯があります。当面は支援策があるとはいえ、3,000万円の住宅であれば消費税が300万円というのは購入検討者にとって大きな負担となります。このように住宅取得環境が厳しくなる中で、ハウスメーカー間で徐々に取り組みが進んでいるのが中古住宅の販売です。

下図は住友林業ホームサービスが運営する不動産ポータルサイト「すみなび」の新聞広告です。同サイトでは戸建やマンションの売買や賃貸、及びそれらの仲介を行っているほか、住友林業の新築分譲住宅や同社施工の中古物件を取り扱っています。広告内ではホームページに登録された最新の中古住宅を掲載すると共に、売却物件に対して同社がインスペクションをして引き渡し後の性能を保証する「建物あんしん保証付仲介システム」を紹介しています。

このほかミサワホーム甲信では、分譲住宅や宅地の見学会と同時に中古再生住宅の見学会も開催するなど、少しずつではありますが中古住宅が表に出てくるケースも増えているようです。既に一部のメーカーでは総合展示場で中古住宅を紹介するといった事例も見られ、将来的には新築と中古の併売が当たり前になる時代が来るかもしれません。(平野)

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