スムストックの新たな動き

大手ハウスメーカー10社による、優良な既存住宅を安心かつ適正価格で流通させる仕組みのスムストック。もうご存知の方も多いと思いますので、スムストックの概要については割愛しますが、現状のスムストックの取引平均像は、築16.7年、延床面積128.19㎡、建物成約額1,072万円(新築時2,351万円)となっています。またそのうち築21年以上の住宅は約30%を占め、その平均取引金額は527万円と、一般的には建物価値が0円となる21年以降の建物もそれなりの金額で取引が行われているのが特徴です。
2016年度のスムストック年間取引件数は約1,600棟とのことで、この10社による戸建住宅ストックは約360万件、そのうち年間約1.4万件が流通していることから、捕捉率は約1割といったところです。

スムストックの取引を増やすため今春から新たな取り組みとして始まるのが、スムストック専用の瑕疵保険制度です。一般的な既存住宅の売買は、売主の瑕疵担保責任の期間を購入後1~3カ月とする場合が多く、買主の既存住宅購入への不安が大きかったほか、インスペクション費用や保険代を負担する必要がありました。スムストック専用瑕疵保険の場合はその住宅を供給した会社が保険料等を負担することで、安心して既存住宅を購入できる仕組みとなります。

また新築の営業現場でスムストックをうまく活用する動きも出てきています。そもそもスムストックは大手10社でしか使えない制度ということで、「数ある住宅会社の中でも資産価値が高い住宅」という切り口で訴求されています。
エリア毎でも様々な取り組みが行われており、例えば三重県では加盟企業共同で懸垂幕、幟、販促ツールを作成して、モデルハウスでアピールする他、接客時にも共通のスムストックトークを行っているそうです。これは中堅メーカーや地場ビルダーとの差別化として機能している様です。(高津)

■スムストック訴求ツール
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